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徒然とつらつらと、無為かつ怠惰な生活を書き綴ります。
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「ふふ……凛々しい子ばかり来るわね……嬉しいわ」
「悪いが戯言に付き合う気分じゃないんだ。どうせ君達守護者は逮捕も出来ない。
 退いてくれ。今なら追わない」

 ちら、とクロノはこちらを振り返った。そして少しすまなそうな表情を浮かべる。
 フェイトが怪我を負ったことを心配しているらしかった。フェイトは少し
慌てて、

「だ、大丈夫。平気」
「……そうは見えないぞ」
「み、見た目ほどじゃないってば」
「ああ、分かった。もういい。休んでてくれ」

 言うだけ言って、クロノはデュランダルの切っ先をアララへ向けた。
そこから発される闘気はまさしく本物で、シグナムのような鋭さとはまた
違う強さがある。
 柔らかい棘。そんなイメージだった。痛くはないが確実に刺さる。貫くことも
あるかもしれない。

「……だからシスコンだって言うんだけどなぁ」
「あれ、ユーノ……いつの間にいたの?」
「……何か、実はひどくないか君ら兄妹は」

 ユーノがいつの間にか憮然とした表情で回復結界を張っていた。傷が
ゆっくりと癒えていくのを実感として感じながら、本格的に撃ち合いを始めた
義兄とアララをの姿を見やる。
 予想通りではあるが、全力でかかっているクロノは圧倒的に強かった。
アララが途切れ途切れに放つ弾幕を軽く避けて、回避と同時に放つ射撃を
確実にヒットさせてゆく。

「くっ……ああっ……!」
「いくら何でも、フェイトとしばらくやり合った後じゃどうやっても僕には勝てないさ」
「……二人がかり、なんてね……酷いんじゃないかしら?」
「フェイトは優しい子なんだが。……多分、単に僕が酷い奴なのさ。
 ……さあ、最後だ」
<Blaze cannon>

 悲鳴すら殺して、熱量の魔力砲撃がアララを飲み込む。非殺傷設定とは言え、
あの威力なら昏倒は間違いないだろう。拍子抜けするぐらい呆気ない終わり方である。

「……え?」

 と、思いきや。
 完全に非殺傷設定だったはずの砲撃が消えた後には、アララの姿はなくなっていた。
 ユーノが苦笑する。

「……幻影だからね」
「幻影?」
「この城のガーディアンはみんな、実体が無いんだ。逮捕のしようもないから
 クロノも本気出してるね……まあ、フェイトが怪我させられたって理由も
 あるんだろうけどさ」

 そんなことを聞いている間に、無傷のクロノがこちらへと飛んできた。
一方的な戦闘だったとは言え息も切らせていない。

「フェイト。傷は……」
「……うん、大丈夫。治ったから」
「一応はね。僕も回復が専門じゃないから……シャマルさんにも見てもらった方がいい」
「傷に障りはないか。なら、行こう。
 ……早くみんなと合流しないと」
 
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反省

 あー、結局アララと決着どころかシスコンお兄ちゃん乱入までしか
書けなかった。 <連載
 猛省。何だかみんな、思うように動いてくれなかったり。実力不足だ。

 でもクロノ君とフェイトの絡みは書きたかったので満足ではあります。
あの二人の組み合わせは面白いな。
 クロノ君は無意識にフェイトを守って、しかもそれを『兄としての行動』
だとか思っていそうな気がする。
 フェイトはさすがにそこまで鈍感じゃないだろうからその度に少し顔
赤くしてたりして。
 フェイトは王子様気質溢れるキャラだけど、同時に純粋な女の子でもあるので。
なのはとイチャついてる(その表現はどうか)のは別に恋愛感情とかそんなんじゃ
ない……というのが私の主張。ただフェイト×なのはもそれはそれで
オイシイのは確かですが。ただし悶えるぐらい激甘なのも確か。


 鶴翼陣型で迫る紅色の直射弾。絶愛の檻で回避という選択肢を奪った上で、大量の
弾幕でフェイトを墜とすつもりなのだろう。
 それに対して、もはや小細工も何もない。

<Please  intercept  it. >
「もちろん」

 諸手で握りしめたバルディッシュ・ザンバーをコンパクトに振るう。
 
「消えろッ!」

 帯状に広がるまでに広がった弾幕を、金色の魔力刃が舐めた。残滓を
散らせて直射弾が消滅する。

「……いつまで保つかしらね!」

 更にもう一波。先程よりも規模の大きい弾幕がフェイトへと撃ち込まれる。

(よし……このまま……)

 幾度も弾幕を切り伏せていけば、少しずつだが隙も生まれる。アララ・クランが
業を煮やして一気に勝負を決めるべく大技を出してきたら、その隙にこの荊を
スプライトザンバーで一掃する。言葉としては単純なだけの、しかし困難極まる
作戦ではある。
 問題は……それまでにフェイトが充分魔力を残していられるかどうかで。

(迷っちゃ駄目だ)

 第三陣。カートリッジロード。鈍ってきた切れ味を再補強する。
 
「……はぁぁぁぁッ!!」



 

 第何陣か。それすらも頭にない。50を決して下るまいということぐらいは
何となく勘で理解していたが。
 10発の攻撃に1発の反撃。100発の弾幕に1発の砲撃。圧倒的な数の暴力に
晒されて、フェイトはそれでも立っていた。切り払えなかった魔力弾を
バリアジャケットで受け、ところどころ傷を負いながらも。ザンバーに込められた
魔力もフェイト自身の闘志も、決して衰えてはいない。

(……もう、少し)

「頑張ったわね……お嬢ちゃん。でも……」

 アララの――本当に心の底から労うような――声すらも耳には届かない。
ただその挙動から如何な攻撃が来るか。それだけに集中する。

「もう終わりよ!」

 大振りな攻撃。おそらくこれさえ凌げばスプライトザンバーを放つだけの
隙が出来るはずだ。
 フェイトは痺れ始めた両腕に再度活を入れた。これさえ。これさえ凌げば。

「……うぁ、ぁぁぁッ!」

 金色の魔力刃を全力で振り抜く。ところどころ制御し損ない、ザンバーの
周囲にアーク放電が起こる。だがそれも関係ない。
 魔力が炸裂。
 弾幕のカーテンが裂けた。そしてその向こうに。

(……しまった)

 更に一発、それなりの規模の魔力弾が迫っていた。威力はそれほど大きくは
ないが直撃コースである。フェイトの意識を奪い去るには充分だろう。
 
「……こんな、ところで――」
「――負けそうになるのは、一人で背負い込んでるからだと思うんだがな」

 不意に。
 上空からの魔力射撃。

「……え?」

 青い光が爆ぜて、目の前の驚異が軽い音をたてて消滅するのを、フェイトは
はっきりと見ていた。そして、

「……ここまでだ。ねじれた城の守護者」

 音もなく、黒衣を鎧った少年が上空から降下してくる。その後ろ姿に、
フェイトは全身の緊張が一気に弛緩するのを感じた。
 強くて無愛想な上司。そして優しくて照れ屋な義兄。

「……クロノ……!」




涼宮ハルヒの憂鬱 11話『射手座の日』

 原画の崩れが見受けられた。長門の髪が変だったねぇ。
 が、それは別にそれだけのことであって……。

 戦艦のデザインが格好良い。そんなところでクオリティを上げられても。
 そしてハルヒのドロップキックにやたらと力を入れていたり。京アニスタッフは
力の入れどころを所々間違えていると思う。

 艦隊戦の時の危ないネタは流石です。
 
「行きまーすって無理ッ!」

 偶に杉田智和さんのアドリブなんじゃないかと思うツッコミがあったり
するのもアニメ版の良いところ。主に矛先はみくるに向いていますが。
 
 ……今回の最萌えシーンは、マウスの使い方が分からず無表情でふらふらと
マウスを持ち上げている長門だったと思うのですが如何か。
 

 
 ここからはそれなりに真面目な考察。

 『サムデイ イン ザ レイン』でも使われていた描写なのですが、
キョンとハルヒが戸口でコンピ研部長と話している時の構図。
長門が淡々と読書している『だけ』のシーン。アレって結構重要だと思う。

 キョンは我々という観測者の視点を持つキャラであるというのが私の前々からの
主張なのだけれど、この主張を補強する材料としては充分な構図でした。
 長門はこの時完全にキョンの視界の外にいるわけで、視点は固定されたまま
動きようがない。観測者たるキョンが見ていない風景なので量子力学的に言えば
本来は存在自体有り得ないシーンなのだが、それを無理に表現すると固定カメラからの
映像しかなくなる、という寸法だろうか。

 分かりやすく言うと。
 キョンの視点がビデオカメラだとすれば、第三者からの視点というのは
旧式の移動不可な『写真機』だということ。
 動きがあり、また持ち主=キョンの思考というノイズが混じるビデオカメラと違い、
写真機は元来動かせるようには出来ていない。当然誰かの思考が入り込む余地もない。
 ハルヒ世界においてはキョンの視界を介してでしか物事を見ることが出来ないと
いうことを改めて視聴者に感じさせている。いや、『サムデイ~』の方が
顕著ではあったけれども。


 次回は『ライブアライブ』……そうか、『涼宮ハルヒの詰合』が発売されるんだから
これをやらなきゃ仕方があるまい。
 忘れていたのですが、このアニメは全十四話構成という変則的なもので
ありましたな。理由はあのトリッキー極まる第一話にあることは明白だが。
 
第一話 『朝比奈ミクルの冒険 Episode 00』
第二話 『憂鬱Ⅰ』
第三話 『憂鬱Ⅱ』
第四話 『退屈』
第五話 『憂鬱Ⅲ』
第六話 『孤島症候群(前編)』
第七話 『ミステリックサイン』
第八話 『孤島症候群(後編)』
第九話 『サムデイ イン ザ レイン』
第十話 『憂鬱Ⅳ』
第十一話『射手座の日』
第十二話『ライブアライブ』
第十三話『憂鬱Ⅴ』
第十四話『憂鬱Ⅵ』

 13話と14話は予想に過ぎませんが流石に当たっていると思います。
 これを時系列順に並べると(大した手間だな……)、

第二話 『憂鬱Ⅰ』
第三話 『憂鬱Ⅱ』
第五話 『憂鬱Ⅲ』
第十話 『憂鬱Ⅳ』
第十三話『憂鬱Ⅴ』
第十四話『憂鬱Ⅵ』
第四話 『退屈』
第七話 『ミステリックサイン』
第六話 『孤島症候群(前編)』
第八話 『孤島症候群(後編)』
第一話 『朝比奈ミクルの冒険 Episode 00』
第十二話『ライブアライブ』
第十一話『射手座の日』
第九話 『サムデイ イン ザ レイン』
 
 これだけのメタっぷりなのがお解りでしょうか。
 ちなみに周知の事実でしょうが、次回予告で繰り広げられる掛け合い、

ハルヒ「次回、涼宮ハルヒの憂鬱、第○○話っ!」
キョン「違う。涼宮ハルヒの憂鬱、第××話……」


 にて、ハルヒが言っている話数こそが物語の時系列に沿ったものです。
 よって私の並べ方も間違いはないはずですが……それに沿った並びだし。


 ところで次回予告、今度はマクロス7でしたな。

ハルヒ「予告なんてくだらないわ! あたしの歌を聴けーっ!」
キョン「ぼ、ボンバー!」


 これはアレか。私の趣味はお見通しだとかそういう意思表示か。
 


 今日は連載はお休み。次回はアララとの決着。そしてダンデオンとザフィーラの
激化する戦闘模様と、シスコンお兄ちゃんが活躍です。
 ……いや、なのは&シグナムvsエイジャ兄弟を忘れてるわけじゃないよ?(汗

訂正

 ご指摘いただいて既に訂正済みでありますが『純愛の檻』じゃなくて『絶愛の檻』。
 何たる不覚。
 かくなる上は切腹して詫びる所存。
 殿はこんなものが見たいと仰られるのか。(自らの臓腑を引きずり出しながら)

 ……ごめん、妄想主サマ。
 勝手に引用してます。


灼眼のシャナ S

 んー、微妙。
 何がって、全編に渡ってアラスパパの出番が一言しか無い。 
 でもまあ、おそらくシャナを凌ぐツンデレである”闇の雫”チェルノボーグの
話が入っていたのは個人的に凄く良かった。
 チェルさんもつくづく報われないキャラでありましたが、今回の話で”とむらいの鐘”
の別な切り口が見えてきて……もう、何て言うか、こう。
 

買い物

 クロノクルセイド 8巻     ベスト版  EVER17

 クロノはせっせと買っていった結果やっと最終巻まで揃った。
 EVER17は、まあコメントで奨められたり友人に奨められたりした結果。
値段もベスト版だからやたらとお手頃でしたし。


コンプティーク

 もう見る部分が『らき☆すた』と『SHUFFLE!』と、鋼屋親分やてぃんくるさんの
コラムぐらいしか無くなってきている。
 あー、でも今月から龍牙 翔先生もコラムに参加したから見る部分は増えたやも。

 機神咆吼はいっそ清々しいまでに原作をデストロイしている。
 D.C.S.G.は読む気分にはどうしてもなれない。
 エウレカは……まあこういう裏話好きだけどさ。
 Giftに関しては絵が、もう、なんか。





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天話
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35
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男性
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1989/08/07
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