今週の買い物
アレンジCDとか初めて買ったな。
いや、軽くジャケ買いではあるけれど。
つーか『カナスピカ』、1500円なんですがコレ。
さすがに高ェよ。
つーわけでカナスピカの感想
一応ネタバレはしない方向で。夢影さんとか読むかもだし。
我らが秋田禎信の御大がついにハードカバーに進出。
つべこべ言わず、黙って読め。
あらすじ。
「おい手前ェ、名前を言え!」
「え? ああ、俺は小山内──」
「手前ェじゃねぇ! そっちのスカしたヤツの方だ!」
「……カナスピカだ」
「カナスピカか──オッケー刻んだ! 今度はお前が
わたしを刻め、わたしの名前を──加奈という名を!!」
うん御免、かなり無理あった。
ガールミーツボーイで始まる御伽噺。
SFはSFでも『少し不思議』(@藤子・F・不二雄)な少年少女の詩。
まぎれもなく『秋田の旦那の書いた』純文学であります。
この技、この詩、他にはいない。
我が聖典たる『オーフェン』の主題は『取り返しのつかないことと
未だ取り戻せる何か』だと個人的には思うのだけど。
エンジェルハウリングでは『無償の信頼』で、シャンクでは
『相棒』がテーマだったように思う。
『愛と悲しみのエスパーマン』とか『閉鎖のシステム』や
『無謀編』に関してはそもそも娯楽的すぎてまともな主題が
存在しないのだが(主にエスパーマン)、さて今回の主題は
何なのだろうか。
……うん、何だろ……『認めることで先に進めるもの』?
秋田さんの作品としては基本となりつつある『変な大人』も大活躍。
このへん『閉鎖のシステム』っぽい。
まあこういう宇宙人(厳密には違うが)が出てくる話を読む度に、
連中からすれば地球の人間は本当に滑稽に映るんだろうなと思う。テーマとかは
関係なしに。
「まあ、統治者が人種差別を行うのですか? そんな変なことが……」
「他の星からいらっしゃったファーラ姫の目には奇異に映るでしょうし、
姫のおっしゃることは全くの正論です。
ですが現状として、地球はこういった問題を抱えているのですよ」
────スーパーロボット大戦Wより
あとひとつふたつ段階を越えれば、か。
まっこと人とは業の深い生き物よのぅ。
スクライド
友人から半ば押し付けられるような形で現在消化中。
何故こんなソウルフルな作品を今までスルーしてたのか、俺。
駄目だ、何つーかいろいろ素敵すぎる。
谷口悟郎作品っていちいち俺のツボだ。
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